もはや筆者すら存在を忘れつつあるブログと化しつつあります。ご無沙汰、あざおOLCバンクーバー支部です。
オリエンテーリング
前回投稿時からフォレスト2回とパークを何回か走りました。フォレストは二日間大会で、バンクーバーから車で二時間弱のウィスラーという地区で開催されました。足元に大小様々な岩が転がっていて非常にストレスフルなテレインでしたが、なかなかお目にかかれない細かい地形で非常に楽しかったです。初日は大ぶっ飛びを繰り返しひどい内容のレースでしたが、二日目は反省を生かしてまずますまとめられました。
両日ともミス設置があったんですが、フィニッシュ後他の人と喋っても誰も気にしてなくて面白かったです。おおざっぱなのはいいのか悪いのか。
ブリティッシュコロンビア州の州選手権ということもあり、普段の練習会で会わないいろいろな人と話せました。宿の斡旋で同部屋に割り振られた州の東部から来たおじさんはUBCの卒業生で、廃棄物管理の仕事をしていると言ってました。小さい田舎町で仕事をしているので野生動物をよく見るらしく、僕が熊は見たくないねみたいなこと言ったら「オレがリスペクトするのはグリズリーだけ。ブラックベアは雑魚。」と言っていてカッケーとなりました。
配車で一緒だったニュージーランド人のカップルは最近バンクーバーに引っ越してきたらしく、男性のGeneはノルウェーのWOCロングでかなりいい順位(忘れたけど30から50位くらい)でした。女性の方もWOCerで、WOCスプリントに参加してからバンクーバーに引っ越してきたようです。当然両日ぶっちぎりで優勝してました。しばらくこっちに住むみたいなので色々学ばせてもらいたいです。
秋は何もなかった
何もないなら書くなって感じなんですけど、夏が終わってから二週間ほど日本に帰って全日本に出たり遊んだりしてカナダに帰ったら冬が来ていました。11月に入ると早速雪が振りました(バンクーバーはそんな寒い街じゃないので、これは相当な異常気象らしいです)。
あと実験や論文のリバイスや博士論文の執筆で狂ったように忙しかったので正直10月現順から12月上旬まであまり記憶がありません。
そんなわけで冬が来た
バンクーバーはそんなに寒い街じゃないのですが今年は異常気象で(二回目)大寒波と大雪が来ました。一昨日までの一週間は最高気温が氷点下5℃とかで最悪でした。
初回の大雪は11月下旬で研究室を出たらめちゃくちゃ積もってました。バンクーバーの交通の脆弱さを知らずこのときは気にしていなかったのですが、上のように長蛇の列に並んでも全くバスが来ません。おかしいなと思って友だちに教えてもらったバスのGPSトラッキングアプリを見せてもらうと、目当てのバスは20km東の街の停車場にすべて避難しているようでした。どうやらこの長蛇の列の人々は何も知らずに来ないものを待ち続けているようです。運休するならせめてアナウンスしろよ。
研究室に残っていた友達がカーシェアの車をなんとか確保してくれたので二時間ほどかけて無事帰れましたが、UBCの学生たちは大雪の中数時間歩いて帰ったりキャンパスに泊まったりしたらしいです。
Edward Scissorhands
エドワードシザーハンズという映画があるそうです。見たことないんですが、両手がハサミのヒューマノイドの有名なロマンス映画だそうです。
ところで、高い創造性を誇るカナダ人はこの映画にちなんでエドワード40ハンズという遊びを考えつきました。
モルトリカーという激安代用ビールをダクトテープで手にぐるぐる巻いて縛り付けるもので、ラボの忘年会でやられました。
正式には両手に縛り付けるので、まずは片手の瓶を飲み干さないと便所も行けないそうです。片手でも一瞬で酔っ払いました。
今年もありがとうございました
街はクリスマス真っ最中で色々盛り上がってます。さすがに浮かれポンチなダサい皿とか
誰が買うんだよみたいなカラフルなケーキとか(よく見ると並べたマフィンの上にやばい色のクリーム乗せてるだけ)
張り切りすぎて玄関ブロックしてる家とか
自分は博士論文の執筆や実験でほとんど家と研究室を行き来するだけの忙しい日々でした。無事提出できたので、来月の審査会を乗り切れば長かった学生生活も終わりです。運良く学振の海外研究員に採用されたので、来年度もバンクーバーに残ってポスドクをやる予定です。
先日中学高校大学と一緒だった友人から久しぶりに連絡が来てZoomで話をしました。転職で新しい仕事を探している過程でどの仕事も価値がないように見えてしまって何もやりたいことが見つからないと言っていました。資本主義のシステムの恩恵を十二分に受けていることを自覚しつつも(そして自覚できていないレベルの恩恵も受けているだろうと理解しつつも)、自分もそういった感覚が理解できるのでどうしたらいいんだろうねという話をしました。自分はフェイクがやりたくなかったので研究の道に進んで(かっこよく言えば)真理を追求していますが、この世界でも結局根回しや研究をいいジャーナルに載せるための技術が無視できないレベルで物を言います。価値ってなんなんだろうね?
似てないようで似てる話で、このままバズったコンテンツを消費して、赤くてでかい字のサムネの動画ばっかり見て、アルゴリズムにおすすめされたものを見て聞いてばかりいたらつまんない奴になりそうだなという漠然とした危機感があります。「せめて、人間らしく」っていうのはエヴァの何話目かのタイトルでしたっけ。
最後はまとまらない話になりましたが、秋に遊んでくれた人たちはありがとうございました。3月に卒業式で帰国する予定なので都合が合う人いたら遊びましょう。来年もよろしくお願いします。