Moi! 皆さんご無沙汰してます、Kiitos olcの者です。フィンランド出国後、スイス、イタリア、デンマークと周遊し、研究機関の訪問をしてきまして、ようやく日本に帰ってきました。最後のデンマークはトラブル続きで、2週間延泊する羽目に、、。この辺の後日談はまたの機会に。今回はフィンランドでの最終週についてお送りします!
ついにラストオリエン
毎週月曜日に参加してきたオリエンイベントも今週で最後です。最後と思うと移動中の電車とかバスの時間さえも愛おしくなってきちゃいます。今回のテレインはweek3で一度入ったEspooの神テレイン、Solvalla。前回とは違うエリアを走れるそうで、ワクワクが止まりません。が、いつもどおり受付に行って、7kmのコース地図を受け取ってみると、、
ロングを意識したコースのためでしょうか、せっかくのテレインなのに8コントロールしかありません。もっとコントロール数が多いクラスを走りたいけど、相変わらずバスの本数が少なく長時間のレースはスケジュール的に厳しそう。それに、今日は絶対に余裕を持って終えて、お世話になったおっちゃんにKiitosしてから帰りたい。。。
悩んだ挙句、もう最後なのであとは野となれ山となれ。9kmコースに挑戦してきました。(自称オリエンクレバーとはなんだったのか。。。)
いやもう本当に最高のテレイン、コースでした。最奥の11ポでおじちゃん(おじいちゃん?)と一緒にアタックしたのですが、突然フィンランド語で話しかけられました。「Sorry?」と聞き返すと、「Beautiful forest!!」と大変お喜びになられている様子でした。いやほんとそれ。最初から最後までどのレッグも本当に楽しくて、今日この日のためにオリエンしてたんやなぁとか思っちゃうくらい感激してました。オリエン続けてて良かったぁ〜
なかなかキロ10以上のレースができず、最後に突破したかったのですが、終盤でポカミス。危うく遭難しそうなミスだったのですが笑、リロケ能力が謎に上昇していてうまくリカバリーできちゃいました。完璧なレースはできませんでしたが、それでも全体的には結構うまく行ったと思うし、何より楽しいテレインでたくさん走れて大満足でした。
会場に戻ると思いのほか帰りのバスまで時間がありました(ラッキー)。頃合いを見計らって、キャビンのおっちゃんのところに挨拶をしに行きました。頼まれたので、N間管理人とワイフにお土産用の地図を買おうとしたら、「俺のおごりだから好きなの持ってきな」と言ってくれました、泣ける〜。
今更ながら名前を教えてもらいました。彼の名前は、Arjamaa(アルヤマ)さん。愛知のWOC併設に来てたというので探してみたら、めっちゃ低ミス率のレースしてました笑
運営に尽力されてるようで、クラブ内の功労賞みたいなのをもらってるようです。
https://helsinginsuunnistajat.fi/2019/11/29838/
彼はパイロットの仕事をしていて、日本の人ともたくさん一緒に仕事をしたこともあり、日本に思い入れがあるそうな(だからweek5で紹介した桜祭りにもいたんでしょうね)。返礼用の日本のomap持ってこなかったのが悔やまれます、でもきっとまた会えるよね。
ヨーロッパでポスドクしたいと思ってるから、絶対また参加しに来るよと伝えたら、是非フィンランドにおいでと言ってくれました。どこに行くことになるかは分からないけど、またフィンランド遠征したいな。会長のJoukoさんはじめ、良い人たちに巡り会えた幸せな時間でした。Kiitos!
ヘルシンキ大学でのlast week
皆さんお忘れかもしれませんがこれは遠征ではなく、研究機関への長期訪問でした笑。ホストのMark Hindmarsh教授は初期宇宙で起こった(と考えられている)相転移という現象の専門家です。どのような相転移が起こるのか、またそれに付随してどのような現象が発生するのか、は素粒子模型の詳細に依ります。なので、そういった現象を(間接的に)観測できれば素粒子模型、即ちこの宇宙の構成要素を明らかにすることにつながります。
今回僕は、宇宙ひもと呼ばれる相転移の時に生成する特殊な構造を、重力波によって観測する、というようなテーマの課題に取り組んでいました(興味のある方はググるかI間市OLCのKまでどうぞ!)。
2ヶ月という比較的短期間の滞在期間を考慮した、かっちりとした取り組みやすいプロジェクトだったので、滞在期間中になんとか計算結果をまとめ上げ、論文の執筆を始めるところまでいきました(絶賛執筆中)。
4月頭に話したラフなスケッチを無事に完成させることができ、Markもご満悦。最後の金曜日は、終わった後に他の学生とポスドクと一緒にビアバーに連れて行ってくれました。これは他の国でもそうでしたが、みんなテラス席が好きですね。まぁこれだけ気持ちいい気候なら外で飲みたいのも分かる。
途中からMarkの奥さんも加わり、今回の滞在で印象的だったこと、オリエンテーリングのこと、日本での生活のことなど色んなことをおしゃべりしました。楽しかったなぁ〜。
week7で書きましたが、Markとは一度ヤンソンの誘惑についてのトークで盛り上がりました。いくらフィンランドにいるからって、イギリス人の彼がどうしてスウェーデンの伝統料理をそんなに気に入ってるんだろうか、と疑問に思ってたのですが、彼のお母さんがスウェーデン出身だったことが判明。話を聞いたら昔よく作ってくれていたらしく、Markにとっては"おふくろの味"だったわけですなぁ。Markの奥さんはヤンソンの作り方の指導を受けたという嫁姑エピソードも笑。ランチだとニュースとか研究の新しい話題とかの話が多かったですが、お酒の席だと色んなことがフランクに話せて良いですね。
この後スイスのCERN、イタリアのパドヴァ大学に訪問するのですが、MarkはCERNによく行っていたのでジュネーブのことを、同席していたLorenzoはパドヴァ大学出身だったのでパドヴァのことを色々と教えてくれました。ヨーロッパは他国と近くて研究も盛んで、本当に研究者にとっては良い環境ですね。今回の滞在を経たことで、ヨーロッパでのポスドク生活へのモチベーションがますます高まりました。また研究会とかで会おうね〜、といつもと変わらない感じのお別れの挨拶をしてバーを後にしました。きっとまた近いうちに会えるでしょう。
写真あれこれ
以上、9週間にわたってKiitos olcの活動をお送りしてきました!改めて、本当に良い季節に来れたように思います。オリエンが楽しいのはもちろんでしたが、他にも魅力がたくさんで、本当に良い国、良い街でした(冬を経験していないので相当バイアスかかってるのでしょうが。。。笑)。親日家も多い印象があり、日本人にとっては過ごしやすく、住みやすい環境かもしれません。
またいつかこの地に来れることを祈って、これにて完結です。お付き合いいただきありがとうございました〜^^