azao_olc’s blog

あざおOLCクラブは、ワールドワイドに活動する匿名のオリエンテーリング集団です。

旅情

少し前の話ですが、夏にロンドンに遊びに行ってきました。

行きはサンフランシスコ乗り換えで、ロンドン行きの飛行機がちょうど学会でサンフランシスコに来ていたケンブリッジの友達と一緒だったので空港で合流しました。ユナイテッドの便だったのですが機内食が不味すぎて大盛り上がりしました。自分は機内食に不満を感じたことはほぼなかったのですが、口の中の水分全て持っていかれるラインナップに辟易しました。デザートはこちらのミルクバー チョコレートプレッツェルクッキークランブルケイク ミルク

ミルク

よくわかんない味がしました。

 

ロンドン観光

Deptfordというところで週末に行われる蚤の市に行きました。

どういった文脈

ゴミにしか見えないのですが、市場が終わった後そのまま捨てて帰るらしいです。ゴミじゃん。

そこらへんで拾ってきたと思われるコードを詰め込んだだけで売る気が微塵も感じられないところを見ると、商売とはなんなのか考えさせられます。他にもスマホを見ながら歩いていると奪われてすぐ近くの屋台で売られたり、盗まれた自分の自転車と同じにしか見えない自転車が売られていたりと不思議なことがたくさん起こる場所らしいです。

観光客ムーブ

オシャレな人が救急隊員のジャケットはイケてるといってたので試着してみました。ちょっと臭かったし、襟のところにDanielって記名してありました。Daniel寒い思いしてるだろうな

 

続いてUKのアーティスト、Four tetが五時間ぶっ通しでDJやるイベントに行きました。顔色が悪くて心配になりました。あといろんな色の錠剤を飲んでる人がいました。

サウンドに加えて光のエフェクトが幻想的で良かったです。ただシラフで五時間四つ打ちは流石に厳しいものがありました。

 

あと音楽好きの聖地Rough tradeにも行きました。周辺は美味しいコーヒー屋があったり古着屋があったりなんだかシャレてる感じでした(そんな雑な感想ある)。レコードの一枚でも買って帰ろうかと思いましたが、別にレコードなんてどこで買っても一緒だしなとか風情のかけらもないことを考えイーストロンドンの昔の写真集を買いました。そんなもんレコード屋で買うな

オタクはすぐポッケに手を入れる

美術館/博物館関係ではまずWellcome collectionに行きました。遺伝学がいかにして人種差別や優生思想に寄与してきたかという重たい内容の映像作品を4本見ました。ゲノム生物学の研究者として非常に考えさせられるものがありました。

特にGOD_MODEというRPGの世界観でいかに構造的な差別が存在しているか、優生思想が今も痕跡を残しているかという点を表現した作品がめちゃくちゃ良くて2回観ました。音響も相まってポエトリーリーディングみたいな感じがあったのも良かったです。

これはマジで最高

常設展示として界隈では有名なメガプレート実験の解説もありました。時間的なプロセスである進化という現象が二次元空間上で可視化されるというところにアツさを感じますね。余談ですがこの研究をリードしたハーバードのMichael Baymという研究者が先日バンクーバーに来たのですが、2023年に聞いた中で一番面白かった発表でした。

見える進化

あとは自然史博物館の鉱石コーナーを勧められて行ったんですが、これがめちゃくちゃ良かったです。

環境条件が適切に与えられると自律的にパターンが生まれるというところが生体の形成や生命システムの進化のアナロジーになりそうだなと思い、興奮しました。美術館や博物館はこういう自分の中で何かがハマって物事が15°くらい斜め上から見れるようになる瞬間が気持ちよくて行ってます。イギリスは美術館の類がけっこう無料なのがやばい。

ちなみにこういうところでエネルギー使いすぎてテートモダンでは疲れて頭が動かなくなってたので特に感想はありません。また行きます。

そしてブルータリズム建築の代表格らしいバービカンは凄まじかったです。飲み会で会った建築家の人に勧められて行ってみたのですが、馬鹿でかい上にデザインの統一感があって、ビル群の中にありながら隔絶したような不思議な静かさがありました。コンクリートの無骨な感じとの釣り合いを取るように置かれた緑や水辺、窓辺の花や細々とした生活用品が人の暮らしを感じさせ、有機的?な印象を受けます。

そしてそこのカフェテリアで雨を眺めながら飲んだコーヒーは不味すぎて最悪でした。

他にもなんで私がブラジリアンサンバパーティーに??みたいな話もありましたが割愛します。ちなみにロンドンアイも宮殿もロンドンブリッジも大英博物館も行ってません。まあいつか行く機会もあるだろう。

他にも旅行に行った+行く予定があるので、旅情シリーズは続くかもしれません。