azao_olc’s blog

あざおOLCクラブは、ワールドワイドに活動する匿名のオリエンテーリング集団です。

Kiitos olc ~week3~

Moi! ヘルシンキからこんばんは。滞在先の"Töölö"の発音が上達してきたKiitos olcの者です(到着した当初はöを聞き取ってもらえず苦労しました笑)。今週はオリエン以外は遠出しなかったのですが、季節のイベントもあり、思いのほか書くことたくさんでした。

3度目の月曜オリエン ~人助けしろよ!タクシー会社の主との約束~

謎の副題がつきました笑。week2記載の通り、今週のイベントはEspooという少し離れた場所での開催でした。しかもEspooの中心駅からバスで結構遠くだったので、月曜からこんなところまで来てしまっていいのだろうか、と罪悪感にかられつつも懲りずに参加してきました。

ちと遠かった。。

ここまでして足を運んだ理由はそう、テレインがめちゃくちゃ楽しそうだったから。

本当に楽しかった。ロングレッグもnice!

 

帰りがけに撮っちゃった。森が綺麗だなぁ〜

 

沢や斜面、森の奥の方はまだ雪が積もっていましたが、全域ズボズボだった2週間前とは大違い。特に尾根・ピーク上はすごく気持ちよく走れて、ロングのナビゲーションを存分に楽しめました。

 

もう3度目の参加になるので、運営レギュラーのおっちゃんとも色々話すようになりました。毎回レースがどうだったか聞いてくれるのですが(優しい)、今回はわりかしうまくいったのでいつも以上にハイテンションに返答しちゃいました。

Helsingin Suunnistajatの版権テレインの中でもかなりの良テレインだそうで、「ほんとにほんとに楽しかった!電車とバス乗り継いで来たかいがあったよ〜」と言うと嬉しそうに話を聞いてくれました笑。2006年の愛知のWOCの際に日本に行ったことがあるそうで、「暑いし傾斜がきつい」という日本の一般的オリエンを体験した分、僕の喜びもよく伝わったことでしょう。

 

そんなこんなでまたね〜と会場を後にすると、参加者のおばさまが小走りでやって来て「車乗っていきます?」と声をかけてくれました。話を聞くにさっきの運営のおっちゃんがあいつ乗せてやってくれと言ってくれたそうな。おっちゃんKiitos!

ということで、帰りは60歳くらいのご夫婦にお世話になりました。旦那さんは45歳くらいからオリエンを始めたそうで、冬の間はご夫婦でスケートを楽しんでいるそう。湖だけでなく海も凍るので、1日かけて100kmくらいの大移動をスケートでしたりするんだとか。北欧ならではのウインタースポーツですね。冬も冬で楽しいからまた寒い季節にもおいで、と奥さんに言われ、すっかりその気になってきてしまいました。

参考: Ice Skating in Finland 2020 - YouTube

一方でもちろんオリエンの話にも花が咲いたのですが、気になって一つ質問をしてみました。Helsingin Suunnistajatにはクラブ員は何人くらいいるの? −答えは記事の最後で!

 

電車+バスだと1時間20分くらいのところを車でホテルの前まで送ってもらったので50分しないくらいで到着。ずっとおしゃべりしてたのもあってあっという間でした。お夕飯が早めに食べれたので本当にありがたかったです、Kiitos!!

到着直前に旦那さんが

「僕は自分のタクシー会社を持ってるから、この辺の道は詳しいのさ!」

なんと、日本と違わずオリエンに興じてる人々は"お強い"ですね。。笑 お礼を述べて降りようとすると、「ひとつだけ約束だよ。生きてる間に人助けをしなさい。自分が助けてもらった分を人に返してあげるように。」

ここまでしてもらったらYesとしか言えません。日本にいるお友達の皆さん、お困りの際は遠慮なくお声がけください笑。

 

Vappu ~国中がお祝いムード~

5月1日は春の訪れを祝う国民の祝日だそうで、前日の4月30日からヘルシンキの街ぐるみで大きなイベントが開催されていました。(前々日の金曜はそれらにあやかって学科でHappy hourが開催されました。酔った勢いで教授にオリエンを楽しんでいる話をしたらそれは良いね!と公認してもらいました笑)。以下ご参考に↓

www.google.com

30日には、有名なHavis Amandaの像に白い学生帽を被してあげるという謎のセレモニー。ヘルシンキの市長や有名人ぽい人もいて、大賑わいでした。市内の大学が持ち回りで(駒場祭実行委員会みたいな感じで)運営していて、今年は我らがヘルシンキ大学でした。日本でいうと、例えばみどりの日に、担当になった都内の大学の実行委員会メンバーが上野公園の西郷さんの像に学ランを着せてあげる、みたいな感じでしょうか笑。

まじでフェス以外の何物でもなかった。。笑

クレーンにぶら下がった学生たちが像のブラッシングから被せるまでやっていて、パフォーマンスがすごかったです。DJが音楽流したりみんなで踊ったり、2,3時間かけて行われたフェスのようなイベントでした。雰囲気を味わえて楽しかったです。

みんな自分が卒業した頃の帽子を持ち出して被るみたい。おじいちゃんおばあちゃんが年季の入った帽子を被っていて微笑ましかった。

 

1日の今日もあちこちの公園でイベントがあったよう。上述の学生帽を被りながら、シマという伝統的なハチミツのお酒を飲みつつピクニックをするのが伝統らしく、ふらっと出かけた公園は人出でごった返していて、トラムもバスも高崎線さながらの遅れっぷりでした。

目的地に辿り着くにも一苦労。。

公園の奥にある海辺のカフェ、Ursulaに行って来ました。ここも帽子ピーポーで盛り上がってた笑

マスクもしてなければロシア情勢のロの字もない、すごく平和で活気にあふれた街の姿を目にし、少し幸せな気持ちに包まれました。昼間に食堂でご飯を食べるときはNATOの話とか政治の話とかもよく話題に上がっている一方、今日に限っては嫌なことも忘れてみんなで祝おうぜ〜!という感じでした。こんな日がこれからも続くといいなという祈りと、そして今このような日を迎えられていることへの感謝の気持ち、あざおの気持ちを胸にKaivopuisto公園を後にしました。

Sompasauna ~ディープなサウナ体験~

日本でのサウナブームに完全に飲み込まれた筆者、一緒に遠征した方はそのハマり度合いをよくご存知かと思います笑。せっかくなので本場のサウナを楽しもうと、オリエンに負けじとサウナの情報も仕入れ始めました。いくつか気になるサウナの中でも異彩を放つのが、ボランティアによって運営されている無料の公共サウナ、Sompasaunaです。

p.northmall.com

Sompasaunaは地域に根ざした公衆サウナでかつ(そんなにきれいなわけではないが)海が目の前。こんなに魅力的なサウナもそうはないでしょう。滞在先のホテルもサウナ付きでよく使わせてもらってるのですが、残念ながら日曜はお休み。。海辺のCafe Ursulaで少し冷えた筆者はサウナを求めSompasaunaに行って来ました。

割と辺鄙なとこにありました。奥に見える煙突つきの小屋がサウナその1

この階段からじゃぼんします。開放感がすごく、めっちゃととのいました

地元の人たち、観光客らしき人、様々な人がサウナを楽しんでいました。自分たちでロウリュ用の井戸水を組んだり、割った薪をくべたりと、本当にみんなでやってるんだぜこのサウナは!という感じでした。ロッカーも極めて簡素なものがちょっとあるだけで、シャワーも更衣室も当然無し。ちょっと勇気のいるサウナかもしれませんが、サウナ好きに悪い人はいないようです。一人で来た筆者に声をかけてくれる人もいて、楽しく過ごすことができました。色々とおしゃべりして仲良くなったヨハンくん、日本人のノマドワーカーの方(名前聞き忘れた)、Kiitos!

 

3つのサウナがあるのですが、今日は暑くない順に2つ入って来ました。それでもパワーが強く、ロウリュ時は皮膚が焼けるようでした(というか暑い方のサウナでめっちゃロウリュするおばあさんがいて、本当にちょっと焼けてしまった笑)。本場のサウナの洗礼を浴びた感じですが、暑かった分、海に入った後のととのいもすごく気持ちよかったです。大学のキャンパスから歩いていける距離なので、また平日に行ってゆっくり入ってみようと思います(流石に今日は混んでいた。。)。

サウナ好きのそこのあなた、タオルと飲み物とビーチサンダル、(心配なら)ロッカー用の南京錠を持ってぜひ行ってみてください!

 

最後になりましたが、Helsingin Suunnistajatのクラブ員の人数の答えを発表します。

正解は〜〜〜、800人!!!! ひぃぃぃいや多すぎるなんてことはないだろこんなに楽しく素敵なスポーツに(松陰寺っぽいポーズ)

ではまた来週、Moi Moi!!